3月です。 黒松と五葉松の盆栽の植え替えを承りました。 ご自宅に、滝口を有する枯山水と仕立てられた松・マキ・ヤマモモ・枝垂れもみじ・カイズカイブキ等を配置した純和風の風格あるお庭を所有されるご主人。 春には低木の刈り込みや松の緑摘みをご自身でなさり、芝生には雑草もなく、いつも青々と保たれているほど庭仕事好き。 これらのお庭と共に幾つかの盆栽を先代様から引き継がれていらっしゃいます。 昨年11月に庭木のお手入れをさせて頂いた後の写真です。
若木であれば3年おきに植え替えを。 というのが一般的ですが、こちらは年月を積み重ねてきた古木ですのでそこまで頻繁に植え替える必要はないでしょう。 それでも前回行ってから少々間が開きましたので鉢の中で根がびっちりと回っておりました。 目安としては、お水やりの際に水がす〜と土に浸透せず、鉢から溢れてしまう状況になってきた頃が植え替えのタイミングではないでしょうか。 養土には赤玉の細粒土をベースに川砂と完熟堆肥のでブレンドを用意しました。
鉢底に『ネット→固定用のワイヤ→大粒の赤玉』をセットし、土を落としながら根っこをおよそ半分程切り落とします。 古い根は切り戻し、枯れて黒ずんだ根は出来るだけ取り除いた方良いでしょう。
仕上がりをイメージしながら根元の高さを決め、セットしておいたワイヤで根鉢を固定し、養土を割りばし等で隙間に流し込みながら入れていきまます。お水やりの際に土が流出しないよう土の表面に苔等をあてがってあげると尚宜しいかと思います。
最後に水やりです。 シャワーと浸透を何度も繰り返します。 す〜と水が抜け無くなるまで出来るだけ目の細かいじょうろでゆっくり時間をかけて行うことをお勧めします。
本日も有り難うございました。
2021.03.15
2020.01.29
2019.01.05