先週、杉の板材の表面を焼く効果と実際の加工作業をご紹介しました。 》『【東京都大田区】植木屋の焼き杉による木製フェンス設置』はこちら
実際に耐久性はどの位なのか!? 本日、フェンスを設置するお客様を訪れました。
こちらの木製フェンスは、弊社で15年前に造成しました。 柱は地面に打ち込みでしたので当然ですが丸太の芯以外は腐朽し、板材に関しては釘を打ち込んだ箇所や、日差しが当たる上の方の板材は風化してきています。 しかし、それ以外はそれほど腐朽せずにフェンスの役割を未だ果たしています。 板材の処理方法は今回と同じく、焼き→磨き→キシラデコール(オイルステイン) の2度塗りでした。 残念なのは、防腐剤の塗り替えを行わなかった事。少なくとも5年に1度でも行っていれば更に耐久年数が増したのではないかと思われます。
既存のフェンスに関しては、簡易な補強を行いました。 御影のピンコロ石を台座にし腐朽した柱の根元を乗せ板材は既存のアルミ柱に結び直して高さを修正しました。
焼き杉材を使用しての新たなフェンスの造成です。
ブロックの目地にアンカープラグを打ち込み、下地のアルミ角柱をビス止めし、板材を等間隔にスクリュービスで打ち付けて完成です。
お客様はブロックを塗装し直すか、今回の木製フェンスを設置するかで大変迷っておられましたが、最終的には自然の温もりを感じられる天然木材でのフェンスを選択されました。 塗装は数年毎の塗り替えなしでは美観を維持出来ませんが、防腐処理された杉材であれば、ハードな木材程高額でもなく、15年、20年の永い年月楽しむ事が出来る。というのが決め手となったようです。 本日も有り難うございました。
2021.03.15
2020.01.29
2019.01.05