エメラルドグリーンの新葉が美しいエレガンテシマのお手入れに伺いました。 コニファーの中でもとりわけ強健ですね。 大雑把に特徴をまとめました。
が、目的の大きさに到達したら、コニファーらしい円錐形の美しい樹形を維持するためには混みすぎた枝葉を間引いて懐に光を取り込んだり、頭の芯を止めたり、刈り込みをしたりといった目的に合ったお手入れが必要になります。 さらに放任しても大きく樹形を乱しませんが、いつの間にかとてつもなく大きくなっていたり、株が重くなりすぎると根とのバランスが崩れて強風や積雪で倒れてしまうことが有ります。
そう問われれば、「エレガンテシマは如何ですか!」と、筆者も提案することが多々あったように思います。 時を経て、おおきくなったエレガンテシマを頻繁に目にします。
今回お客様のご依頼は、 ・お隣様の玄関先、敷地に越境した枝の切り戻し。 ・樹高を1m程下げる。 ・コニファーらしく円錐形の樹形のままで。
とても丈夫ですので1年中ハサミを入れることができますが、厳寒季にガリガリに刈り込んでしまったり、酷暑季に行う強い剪定は避けた方が無難です。
・隣地側の越境枝は、背の部分なので、元から切落とし。 ・何とかかっこが付きそうな芯となる枝を残して頭をとばしました。(さすがに1mは無理でしたが)
放任していた為、光が届かない懐の枝は全て枯れ、枯れ葉が堆積しています。 これらを取り除くだけでスペースが生まれ、風通しが良くなります。 更新するために有効な枝が殆どありませんでしたが、可能な限り枝を間引き、弱い枝は取り除き、残した元気な緑の葉を整える程度に刈り込んで一回り小さな樹形に仕上げました。
暑い時期になると周辺の木々が鬱蒼と繁ります。御持ちのエレガンテシマも大きくなってきたしそろそろ剪定しなければ、と思いついついこの時期にさっぱりとお手入れしたい。と思い勝ちですが、特に強い剪定により小さくしたい場合は、「3~4月」が適季です。どうしても夏季に行う場合は上述したように、細心の注意が必要です。
本日も有り難うございました。
2021.03.15
2020.01.29
2019.01.05