イタリアンサイプレス (イトスギ)、樹高が30〜40mにもなるというヒノキ科の高木針葉樹。 地中海が原産でひょろっと細長い独特な円柱の樹形に育つのが特徴だそうです。 最近急速に普及しているデッキ材の「サイプレス」は豪州産で同じヒノキ科ですが別物です。
昨年4月 マンション竣工時の植栽で、自身初めてこのイタリアンサイプレスを取り扱いました。 環境は建物の間に設けられた狭い植栽スペース。 排水層と良質土が整備されましたが、こちらのスペースどうみても好環境ではありません。 しかしご担当者様の強いご希望があり「やれるだけの事はやってみましょう」という合意のもと植え付けに至りました。
お手入れに伺いましたが、意外や意外、半日陰でも生育可能、強風が当たらないことも幸いしているのでしょうか!? 枝枯れは室外機や排気口が側に有るのでいたしかたないのでしょうが、日照不足のこちらでも思っていた以上に緑を保っておりました。 放任しても自然に樹形を作るそうですがなにぶんにもこの環境、放っておけば下枝があがってしまうのは目に見えています。 枯れ枝葉を取り除き、樹形を乱す枝を剪定した後、葉先を指でつまみとって形を整えました。 ヒバ全般に言えることですが鋏で刈り込むと葉先が茶色くなって見苦しくなるのを防ぐためです。
日頃余り管理されない状況では、定期的に緑を摘みとり余り大きくせずに水分コントロールをしていく必要があるでしょう。 更に室外機等の温風が当たる環境では定期的な散水シャワーで乾燥状態を解消して頂けると有難いのですが。 このような環境で適応出来るのか!? 今後の成長が楽しみではあります。 本日も有り難うございました。
2021.03.15
2020.01.29
2019.01.05