コニファー類はいつの間にか大きくなってしまうので、目的の大きさや美観を維持する為には定期的なお手入れが必要です。 という事で 、先週コノテガシワの剪定作業をご紹介させて頂きました。 》こちら→ 2018年4月6日【大田区東蒲田】マンション・植木・剪定
今回は、同じくマンション植栽のでコノテガシワ ですが、1度のお手入れで小さな樹形に戻す事が出来ない位に放任してしまった事例のご紹介です。
道路に面した1階部屋の前に設けられた植栽帯はキンモクセイ、コノテガシワ、サツキ で構成されています。 コノテガシワは生き生きと自然樹型を保ちながら大きく成長しています。本来あるべき躍動感のある美しい姿だと思います。広いお庭であれば、これはこれで何ら問題はありません。
しかし、その植栽が街中の公道に接する場合には、通行人の障害になるなどの問題が生じます。 やはり適切な大きさの維持、建物の価値を高める為に美観の維持作業が必要になります。
植栽の計画段階では、キンモクセイを生垣としてプライベートを確保し、コノテガシワを中段に据え、根元を低木のサツキで彩るイメージでした。
お手入れです。諸事情により長年放任された為、キンモクセイの枝は光を求めてひねくれながら間延びしてます。生垣として再生出来るようそれらを切り戻し残りの枝先を整えました。コノテガシワは強健の特性を発揮して大きくなり、外は綺麗ですが中の枝は枯れて殆ど緑がありません。時期も良いですし緑がない所で想いきって切り詰めてしまうことも可能ですが、キンモクセイの生垣も心許ないので景観に配慮して頭の緑を残しながら間引き、出ばった葉張りを解消するため間延び枝を元から取り除きました。懷に光を取り込んで新芽を促し、定期的に枝を切り戻しながら理想の樹型に作り替えていこうと思います。
枝先に緑があるから樹木は水を揚げようと頑張ります。 いくらコノテガシワが強いといえ、時期がわるいと強い切り戻しにより枝を枯らすしますし、最悪の場合株全体が枯れてしまうこともあるので注意が必要です。
いずれにしても、余り手を入れずに放任してしまうと、いざ小さくしようとしても1度のお手入れで、本来の樹型を保ちながら更新することは難しく、元に戻すには数年かかってしまうものです。 本日も有り難うございました。
2021.03.15
2020.01.29
2019.01.05