【東京都大田区】庭木の剪定・お庭のお手入れ

黒光りする稈(かん)と、爽やかな緑の葉のコントラストが美しい「黒竹」の間引き伐採に伺いました。
直径が8〜20cm、高さ15〜20mまで達してしまうこともある孟宗竹等の大型の竹に比べると、黒竹は一般的には直径2〜3cm、高さが3〜5mと小型の部類の竹です。「条件が良いと10mに達する。」という事ですが、なんとお客様の黒竹は高さがおよそ7mの生垣。
お手入れ上、頭の芯を既に止めていますが、新しく出た筍を手付けず放任すると更に2〜3mは伸びて行くのでおよそ10m。すごいですね。

植栽スペースは邸内の東北で頭の方は日が当たりますが全体的には半日陰の環境。
コンクリートのよう壁と土間、煉瓦ブロック積みに囲まれた完璧な囲い混みスペース。
強い竹の根が隣地に暴走する可能性はゼロに近いと思われます。
お手入れさせて頂くようになった時には既に植え付けてありましたので正確な事は判りませんが、ここまで成育が良いのですから、少なくとも50cm以上は客土されているのではないでしょうか。

成育が速いのでとにかく、背の高い目隠し樹が必要だ!
という場合には選択肢の一つとなり得る黒竹です。 (生垣は延長約12m,奥行きは1〜2.5m)

黒竹は植物園やホームセンター等でも購入出来ます。人気商品なので春先でないと売り切れてしまうことが多いと思います。
高さが1.8m前後、3本位の株立ちの鉢植え、頭は止めされ、枝も二節目の付け根辺りで剪定された状態の品が殆どとなります。
芯止めされた株はそれ以上大きくなりませんので、高さを伸ばそうと思うのならば、根元から新しく出た稈を大事に育て、芯は止めずに目的の高さまで育てるか、植木屋さんに頼んで芯止めされていない自然樹型の株を仕入れてもらう必要があります。

高さを求めるならば暴れてしまうため支柱が必要になります。
因みにお客様の生垣は、7mに達した辺りから、足場用の鉄パイプを使って櫓の様な支柱を設置しました。
パイプ剥き出しでは余りにも見た目が悪いので、パイプに竹と同じ黒いビニールテープを巻き付けています。
10年以上経過してますが、殆ど劣化していません。塗装にしなくて良かったと思います。
どの竹でも同じだと思いますが、とにかく落ち葉の量は半端ではありません。
お手入れは、自然な竹林風か生垣かによって異なりますが、生垣に関しては、頭の芯を止めて以降は飛び出た枝を抑え、枯れた中枝を取り除く程度でそれほど手間はかかりません。(求める状態によりますが。)
今回伺った作業目的である間引き作業、枯れ・古くなった稈、根元同士が近すぎる稈を伐採しましたが、これは数年に一度で充分です。

黒竹ですから当然 稈が黒いのですが、新しく生えてきた稈が最初から黒い訳ではないんですよ。
筍から成長した1年目の稈は真竹と同じように青色です。そして2年ほどかけて少しずつ黒色に変わって行きます。
変色していく途中は黒というよりは淡い紫色にみえることも。黒竹が『紫竹』と言われる所以だと思われます。
日差しが強い場所程強い黒色になりやすいようです。また、古くなった稈は灰色がかってきます。
色の違いで稈の年齢がわかるので、とても作業がしやすいです。
本日も有り難うございました。

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