梅の木のお手入れです。 ウメの木は元気に枝を伸ばし樹形を乱します。枝葉が混んで風通しが悪くなると、アブラムシ、カイガラムシの寄生等、病害虫の被害を受けるだけでなく、樹冠内に光が入らなくなるため実が付きにくくなってしまいます。 庭木として環境に制限がある以上、剪定は必要ですね。
そこで 花が咲き、実を結んでのウメですから、美観の維持と両立するには一体何時剪定すべきなのか。というお話になるわけです。
2~3月、概ね梅の開花。 時を同じくして、芽吹きます。 花が咲き終わる頃、新芽が一斉に伸び始めます。 この今年花を咲かせた枝から伸びた新芽が7~8月頃迄に花芽を形成し、翌年の2~3月に花を咲かせます。 梅の花は、今年花を咲かせたからといって同じ枝に来年も花を咲かせる訳ではありません。 もう一度、「今年花を付けた枝から伸びた新芽に花芽が形成されます」 5月に入り結実。 6月に熟して収穫。 7~8月に花芽が形成。 9月、休眠に備えて冬支度開始。 11月、落葉 ~萌芽時期迄休眠期。
花芽の形成を終え、冬支度もしっかりと済ませ、要らない枝が良く見渡せる落葉後、ぷっくりと膨らんだ花芽を確認しながら剪定できる「11月から翌年の萌芽時期頃まで」
あくまで理想で、広い畑であればともかく、お庭のなかでは春先から11月迄ずっと伸ばしたまま、と言うわけにはいきません。 途中で剪定する際には、6月の収穫後がお勧めです。但し余り強い剪定をしてしまうとせっかく花芽を形成しかけていた枝が慌てて葉芽にとって変わってしまうので、ここでの剪定は懐での不要な枝を取り除くことで風通しをよくし、乱れた樹冠を整えるために軽い刈り込みを行う程度にとどめるのが良いでしょう。遅くても7月から8月の上旬頃迄に済ませおきたい作業です。
夏芽、秋芽が伸び、再び徒長枝が樹冠を乱します。 年越しまでにそれらの枝を整えれば、お正月、翌年の新芽の伸長開始時期迄美観を維持できます。
本日も有り難うございました。
2021.03.15
2020.01.29
2019.01.05