【東京都大田区】庭木の剪定・お庭のお手入れ

本日、「橘」を剪定しました。
「タチバナ」はミカン科、ミカン属の中で唯一日本原産の果樹の一種。
果実は普通のミカンを金柑の実程に小さくした感じです。
ん? たちばな!? 若い世代の方々には余りお馴染みではありませんよね。

橘の実はみかんのよう
橘の花は白い花

筆者がまだ見習い駆け出しの頃、たまたま庭にあった橘の果実を金柑のつもりでパクリ、「うわっ何だこれ!?」となったことを思い出します。
酸っぱいんです💦 甘さがゼロ。
ですので八百屋さんやスーパーで陳列されることはまずありません。
マーマレードにするか、砂糖を加えてみかんジュースとするくらいしか食す方法がないのではと!?

調べてみると、橘は日本で古来より珍重されてきた中々へぇ〜となる木なんですよ。
最初のへぇ〜は、優れた文化人に内閣府から授与される 文化勲章。この勲章が橘の葉、実、花がモチーフになっています。何時でも緑が多く繁る永遠の象徴という事で元々のサクラから昭和天皇の意向で差し替えられたのだそうです。

続いては、橘が文様や家紋のデザインとして多く利用されてきたこと。
不老長寿、常緑で永遠の繁栄をもたらす縁起の良い木として古来より我々の先人達に深く愛されて来たのだそうです。
古くは古今集、伊勢物語に登場し、万葉集では70種にも登る橘にまつわる歌が詠まれているのだそうです。

橘と雛人形の飾りの意味

最後は、桃の節句の雛人形。
お雛様とお内裏様の両脇に飾られる花、桜の花(桃の花)の反対側(向かって左)は橘の白い花と黄金色の実だったんですね。邪気余け効果があるとされていたそうです。
初めて聞く方は へぇ〜 となりませんか!? (そんな事当然知っとるわ! という方々には長々と😣💦)

橘は大変強健で扱いやすい木
橘は他の柑橘樹と同様、3月に新芽が芽吹く前が最も理想的な剪定時期です。

そんなこんなを色々考えながら剪定してました。
ご紹介の通り大変強健で扱いやすい木です。ミカンのように枝枯れすることが殆どありません。放っておよくと中まで枝葉がみっちり繁ります。
混みすぎて花付きが悪くなったので、内側の枝にも光が届くようしっかりと間引きました。
他の柑橘樹と同様、3月に新芽が芽吹く前が最も理想的な剪定時期です。
古くなった枝からはトゲか消えますが、若い枝には多くのトゲが出てきます。強く剪定したあとの新しい徒長枝には沢山のトゲが出ますのでご注意下さい。
古くは桜と同様に愛されていた橘。今でも花の時期には人の心を掴んで離さない桜に対して今一つ馴染みの薄い橘…
果実はやはり酸っぱいよりも甘い方がよかった…!?

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