先週、玄関へのアプローチ階段と駐車場の間の植栽帯で成長してきた ケヤキの木を伐採しました。 幹が太くなり、公道の縁石を押し込み始めてしまったためです。
前回の作業の様子はこちら
そもそも この植栽帯にケヤキの選択が適切だったのかどうかという話は棚上げにして、良くも悪くも共に生活を続けてこられたお客様にとっては非常に残念なご決断だったと思います。
根を取り除き、新たにあまり大きくならないシンボルツリーを植えることになりました。
抜根に伴い、駐車場のコンクリート土間を一部解体です。 植栽帯は狭く、根切りするために体を入れるスペースがありません。 根切り用のチェーンソーを使うにしても、土壌内に各種配管がある可能性が有るため無闇に振り回す訳にはいきません。
植栽帯周辺を養生した後、コンクリへのカッター入れを開始。
ブレーカーを使って土間の解体です。 20cm厚のコンクリート上に 5cm のモルタルが打たれていました。 今回工事は、弊社グループ企業の総合建築部との共同作業。 職人さんはさすがにプロ、あっという間にお願いしたスペースが解体されました!! 身体を入れ、手掘りの開始です。
30cm程掘り下げた時点での土壌内部の様子です。 やはり、というべきか出て来ました。 雨水の排水管、その下に給水管、更に10cm下にはガス管も。各種配管を上下に挟み込むようにして太い支持根(植木が倒れないように四方に張り巡らす根)が塩ビ管に張り付く様に成長していました。 塩ビ管を突き破って根が侵入するのは、余程劣化した場合か、方向を変えたりパイプの太さを変えたりする時のジョイント材を取りつける際、専用ボンドをつけずに埋め戻してしまったケース等で事例があるようです。 根はパイプを突き破る位なら土壌(というより水ですが)を求めて迂回して成長していくのでしょう。しかし、行き場を失った根が太くなってパイプをたわませたり、押し下げて逆勾配にしてしまうことは、ケヤキのような巨木になり得る樹木であれば可能性は充分あるのではないかと思われます。
移植ごて、バール、ヘラ等をフル活用し、根と根、根とパイプの間の土壌を掻き出してノコギリを入れるためのスペースを作り出します。地道な作業です。端から見れば地質調査の発掘隊員のようではなかったでしょうか!? ノコギリとチェーンソーを使って根を切除しては掘り下げ、を360度繰り返し、最後に直根(真下に伸びる根)を切除して根株は解放されました。 横たわった切り株を主役に記録写真を撮ろうとしたら、なっなんとスマホのディスプレイが真っ白になったまま操作が不可能に!? ……壊れました…トホホ。 という訳で、残念ながら抜根直後の肝心な写真が不在となっております。お客様に抜根状況を直接確認頂き、ご自身で記録撮影をされていたので、この件に関しては良しとしましょう。 明日は、コンクリートの打設作業です。 本日も有り難うございました。
2021.03.15
2020.01.29
2019.01.05